栄養補給に使用する伝統的な点滴流動食(emulsion)には脂肪酸として大豆油(リノール酸:オメガ6)のみが含まれますが、この流動食に(大豆油に変えて)
魚油のオメガ3脂肪酸を加えた実験により炎症が大幅に減少することがわかりました。
大豆のオメガ6脂肪酸は過剰、ないしは(他の脂肪酸との)バランスを欠くと炎症を増やす悪玉の脂肪酸ともいえます。
「リノール酸を過剰摂取する米国民:
米国厚生省ラムスデン博士が細胞炎症の危険性を警告」 https://botanicals.co.jp/library_view.php?library_num=377 2.フィリップ・カルダー教授(Prf. Philip Calder)
天然の魚油が敗血症の重症患者に有効なことを明らかにしたカルダー教授とはサザンプトン大学(the University of Southampton)医学部栄養面疫学科のフィリップ・カルダー教授(Dr Philip Calder)。
教授の研究テーマは*栄養が人体に及ぼす健康と福祉の改善。
*栄養と疾病リスクの軽減。
*栄養関連(過不足など)を起因とする疾病。
*広範な分野免疫と栄養の関連。
*肥満脂肪のメタボに与える機能。
*炎症と心臓肥大の疾病リスク。
などなど多岐にわたります。
カルダー教授が栄養の中でも注目しているのが天然魚油とオメガ3脂肪酸の役割。
教授は天然の魚油に関して500からの科学論文を精査しており、インテリジェント情報のトムソン・ロイターがこの分野ではカルダー教授を第一人者として採り上げています。
カルダー教授は1995にイギリス栄養学会(UK Nutrition Society)のサー・デイビッド・キュースバートン・メダルを受賞。
2012年にはドイツ肥満研究協会(the German Society for Fat Research)よりノーマンメダル(Normann Medal )を受賞。
2015年にはアメリカ油化学者協会(the American Oil Chemists’ Society )
のラルフ・ホールマン賞( Ralph Holman Lifetime Achievement Award )を受賞。
同じく2015年には英国栄養素基金賞(the British Nutrition Foundation prize)など数々の表彰を受けています。3.敗血症(Sepsis)とは 感染症を起こしている部位から細菌が血液中に病原体が入り(菌血症)、全身に発症すると敗血症、重症な敗血症は「敗血症ショック」と呼ばれます。
病原体微生物はバクテリアが主ですがカビ(黴)や原虫(Protozoa)も原因となります。
日本人の年間発生率が高い疾病は欧米同様に心疾患,脳卒中,癌ですが敗血症はこれらに勝るとも劣りません。