ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)
第壱百八話:「アメリカに14番目の新証券取引所が誕生」
2019/10/19
最終更新:2026-09-08
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アメリカに14番目の新証券取引所が誕生しました。 「ロングターム証券取引所」という耳慣れないLTSEの本拠は、シリコンバレーで、米国の資本主義を大きく変貌させる「実験場」として、そのもっとも特徴的なビジョンは「長期議決権」の概念で、株を保有する期間が長ければ長いほど、議決権が増して行くという仕組みが、従来の取引所が抱えて来た諸々の問題点を、新しいビジネスモデルで解決できるかどうかが、問われています。 エリック・リース創業者は、IT起業家だそうで、金融の専門家ではなく、CEOにナスダックの世界事業本部長を招聘し、NY証券取引所、ゴールドマンサックス、米国財務省の重鎮らを経営陣に揃え、著名ベンチャーキャピタリストや大物出資者をバックにしており、新規立ち上げにせよ、上場企業誘致にも何ら困る事なき万全の体制を敷き、誠に大きな期待を集めているようです。 取引手数料高騰、議決権に軽重差をつけ創業者の支配権維持、新規株式公開タイミングの遅延、超高速取引の弊害など、機関投資家の不満解消を一挙に緩和・解決する狙いから、LTSEは、投資家にとっても、企業にとっても、公平且つ魅力的な市場になる可能性を秘めており、年内に実際の業務が開始されると、資本主義市場を新陳代謝させる大役を担うものと,期待されています。 野村證券の屋台骨が揺らいでいる現下の我が国証券業界にも、再編を含めた激震が及ぶかもしれません。 磁気を使って大量データを書き込みする「磁気テープ」が発明されて百年経ちますが、一昔も前には我々の身の回りからテープレコーダーが殆ど姿を消し、今ではカセットレコーディングは大人の郷愁をそそる隠れた趣味世界の代物に成り果てております。尤も、磁気テープ自体は今も健在で、コンピューターのデータバックアップや、アーカイブ作成用に「リニア・テープ・オープン」という媒体が利用されていることをご存知の方は少ないでしょう。 かつて、この業界に身を置いた筆者としては、磁気記録が現役であることを耳にすれば興味津々で、その原理を生かした「磁化反転」の技術開発が進み、超高度情報社会を支える未来に明るい希望の灯を目にして、ある種の興奮を覚えます。 最近では、「N極S極の強磁性」に加えて、電気のプラスとマイナスを記録できる「強誘電性」を併せ持つ新たな次世代記録媒体の開発がすすめられ、保持できるデータ量が飛躍的に増加できるそうです。 さらに、磁気反転を効率化する研究も進み、電場のみで磁石の磁性を反転させるのに成功し、今後は電場や磁場ではなく、光や電磁波を使って磁化反転する方式へと実用化に向けた開発が期待できそうです。 この未来型磁気テープとは、イプシロン酸化鉄という磁性ナノ粒子を使って作成される超薄膜媒体だそうです。日本がノーベル賞に繋げて欲しいものです。 |
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