環境の激変による癌抑制遺伝子の活性化:
映画「天国の青い蝶」が紹介した実例
|
自己免疫力(治癒力)強化には免疫細胞の分泌促進、体組織の活性化が必須。一般的に知られているのは、適度な運動、活性酸素除去、造血、血流改善など。これらには適正な生活習慣、食材の厳選が重要要素ですが、意外に知られていないのが中枢神経の刺激。強毒ウィルスや悪性腫瘍などに有効な医薬品はいまだに数少なく、強い副作用を伴うものがほとんど。副作用なくこれら病魔を予防し、闘える最強の手段は中枢神経の働きによる免疫機能の活性化といっても過言ではないでしょう。
1.映画で紹介された環境激変による脳腫瘍の消滅 世界各地に伝わる伝統的な代替医療では、中枢神経などを高揚させ、ホルモン分泌を盛んにすることにより、免疫細胞を活性化させますが神経疲労が重なると免疫力が低下し、癌や感染症に罹りやすいことが経験的に知られているからです。がん予防研究の最先端では癌細胞に栄養補給するシステムを、ピンポイントで破壊する研究とともに、中枢神経機能の研究が主流の一つとなっていますが疫学的な証明ともなる事例を紹介したノンフィクション映画が10年前に日本でも上映された「ブルー・バタフライ」。 2.米国映画ブルー・バタフライ(The blue butterfly)のあらすじ
その映画ブルー・バタフライが封切られたのは10年前の2004年8月.「天国の青い蝶」が日本での映画題名。青い蝶とは南米の美しい蝶のブルー・モルフォを指しています。テーマは脳腫瘍で余命数ヶ月と宣告された11歳の少年が、蝶コレクターとして夢にまであこがれたブルー・モルフォを採集に行く話。カナダの昆虫学者と母親と共に熱帯雨林の小さな集落に滞在して、車いすの少年は奥地でブルー・モルフォ採集へ執念を燃やします。不思議なことに、少年の脳腫瘍はこの数奇な体験により消滅します。「ブルー・モルフォを捕らえたい」という強い願望。その夢の実現が、がん細胞を死滅させたといわれます。 3.ストーリーの始まりはカナダの昆虫館(インセクタリュウム) ケベック州(カナダ)にモントリオール・インセクタリュウム(Insectarium de Montreole)という昆虫館があります。昆虫マニアのジョルジュ・ブロッサール氏(Georges Brossard)の25万点を超えるコレクションを基に州政府が開館したものです。「天国の青い蝶」はブロッサール氏の体験した実話に基づいています。昆虫館は1990年2月に開館しましたが、この開館セレモニーから映画のストーリーは始まりました。元気になった少年はブロッサール氏と暮らしているようです。 4.最強の自己免疫力(治癒力)強化は中枢神経の活性化 目的に向かって突き進む意志の強さ、強い精神力、感受性を持つ人には、なにか環境を激変させることで、癌細胞死滅のチャンスがあるということを説いたのが映画「天国の青い蝶」といえます。 癌など悪性腫瘍は、ウィルスやダイオキシンなどの癌誘引物質が、癌発生遺伝子(オンコジーン)を活性化させることにより発現します。通常は発生抑制遺伝子が同時に働くために発症しませんが、発生抑制に働く酵素類などのメカニズムは、癌の種類により千差万別で複雑。未知の部分が多く、治療法確立には至っていません。最近の医学では、かなり多くの癌に共通して関係しているといわれる、*P53 、*HAAHなどの酵素類が発見され、癌の検知には役立っていますが、その働きはまだ十分に解されていません。残念ながら現段階では、がん抑制の真のメカニズムは、人間の体の防御機能だけが知っています。末期がんは自己免疫力(治癒力)に頼るしか治療方法が無いわけですが、中枢神経の機能研究が非常に重要なことをこの映画は示唆しています。 *癌細胞に限って増加している酵素。 5.(参考)青い蝶のブルーモルフォ(Blue Morpho)とは
ブルー・モルフォは61種類分類されていますが、光輝くトルコ・ブルー色部分が羽の表面全体を覆うメネラウスモルフォ(Morpho menelaus)が一番著名。かってはブラジルなど中南米から室内装飾用工芸品のお土産として人気商品でしたが、現在は保護蝶です。在庫や密漁によるメネラウスモルフォ(Morpho menelaus)の標本は1匹5から10ドル前後ですがMorpho absoloniは1匹100ドルを超える価格で現在でも取引されています。
6.(参考)コスタリカ共和国(The Republic of Costa Rica) 映画「青い蝶」はロケ地に中米コスタリカの熱帯雨林が使用されました。おそらくトルトゥゲーロ国立公園(Tortuguero)でしょう。ブロッサール氏のコラムには、少年とはメキシコのアカプルコに向かったと書いてありますから、ロケ地と実話は異なるのかもしれません。この映画はコスタリカの大自然の紹介をする意図が見えている観光映画ともいえます。キャスティングやCG技術など、劇映画としては、合格点に遠いかもしれませんが、愛好家が純粋にコスタリカの動植物を楽しむには十分満足できる映画です。中米のコスタリカはスペインの植民地から1848年に独立、人口約390万、国土は日本の7分の1(51,100 sq km)。首都は人口150万のサン・ホセ(San José)。 7.(参考)コスタリカの観光資源は種類の豊富な動植物 コーヒー、バナナ、パイナップル以外には産業資源が乏しいために、世界でも稀な動植物の観光資源を大切にして、現在国土の13.7 percent (1997)を国立公園、自然保護区として保護しています。映画では900 種類近い鳥類、1,000種類(1,600種?)を超える蘭類、1,300種類といわれる蝶類、200種類を超える哺乳類などの一部を垣間見ることが出来、動植物を愛する人は必見。満足すること疑いなしです。現在でもDVDをアマゾンで購入できます。紹介されているのは動物園や図鑑でおなじみのハキリアリ(Leaf-cutting ant:Atta sexdence)、ヘラクレスカブトムシ(Dynastes hercules)、ハナカマキリ (Hymenopus coronatus)、コノハムシ (Phyllinum giganteum)、蝶類の幼虫ヨウチュウ各種、ケツェルと呼ばれるカザリキヌバネドリ(Resplendent Quetzal)やサンショクキムネオオハシ(Ramphastos sulfuratus、Ramphastos carinatusなど近似種が多い)、ブラック・イグワナ、ハナジロハナグマ、アリクイ、クロコダイル、蛇類、毒かえる類など、数多くの動物類が接写されています。(動物名は外観からの推定)他国同様に熱帯雨林(rain forest)、熱帯雲霧林(cloud forest)、熱帯乾燥林(dry forest)などは減少しており、現在は国土の24.4 percent (1995) 。 |
(2).jpg)
.png)
.jpg)
.jpg)
