しらす・さぶろうの日本人がんばれ!! 

「日本人のスポーツ観」

2014/05/30
最終更新:2026-09-08
米国ペンシルバニア州のリゾートで開催された、あるメーカーの代理店コンベンションに参加した時のこと。
スケジュールの中日(なかび)にゴルフ大会が組み込まれていた。
参加者は130数名。ゴルフ王国のアメリカ人がほとんど。
ハンディキャップは申告制。
苦戦を覚悟したが、ラッキーにもベストグロスで優勝した。
ところが賞品をもらって驚いた。
一枚刷りのカレンダーと小さなお菓子。
日本の招待コンペティションなら商品券、高価なスポーツウェア、テレビなどの電気製品が珍しくないバブル時代。

欧米知識人の大部分は日本人とドゥ・スポーツの楽しみ方が全くといってよいほど異なる。
プロや国際レベルを目指す連中と一般社会人のアマチュアとは大きく、太い線で分けられている。
アマチュアは仕事や生活の相当部分を犠牲にしてまでスポーツに打ち込まない。
夢中にならない。
知識人のクラブやサークルは健康維持と社交の場という思想が浸透、徹底している。

ゴルフ、テニス、野球、サッカー、バレーボール、トラック競技などメジャーなスポーツは国際的なトップレベルで議論するならば、どれも純粋の日本人には民族的に不向きなスポーツ。
日本の超トップレベルのプロ選手でさえ、純粋な(?)ヤマト民族ならば世界で通用する選手は数えるほど。
身体能力のハンディキャップは普通の鍛錬だけではカバーできるものではないが、極端に打ちこんだ練習をすれば、トップはともかく国際レベルになることは、夢とはいえない。
プロかアマチュアか線が引けない学生プレイヤーが続出するのは欧米と異なって学生生活を競技優先で過ごしても卒業できる専門(?)高校や大学があるからだ。
そんな日本人の社会人や学生が欧米のプライベート・クラブやサークルでプレイすれば大抵はトップレベル。
クラブでの相手は競うことがプレイの目的ではないからだ。
ローカルなテニス大会やゴルフコンペティションなども日本のように多くない。というより、珍しい。
彼らがクラブでの日本人アマチュアの我を忘れたような熱中振りを密かに滑稽(こっけい)に感じているのではと心配している。

日本のプライベート・クラブはテニス、ゴルフともに技量を磨く練習の場と化している。
忘年会、新年会など年に数回のパーティーはあってもソシアル・クラブの機能はほとんどない。
メンバー同士でも挨拶がまともに出来ない連中が多い。
こういうクラブでは、技量が他より優れている程度で高慢、不遜となっているオバサン、オジサンがグループを形成。我が物顔の振る舞い。
海外が身近になってはいるが、彼ら、彼女らには欧米知識人のスポーツへの取り組み方が理解できないはず。
プライベート・クラブというものの認識が全く異なるのだから、謙虚さのないオバサン、オジサンは国際人には成りえない。
海外ではプライベートなスポーツクラブに参加しない方が良い。
太平洋戦争への道も、過去の中国、韓国とのいさかいも、全ては世界を知らない「高慢、不遜な思い上がり」に起因する。
死語ともなった感のある「井の中の蛙(かわず)」という言葉を思い起こしたい。
(しらす・さぶろう)

初版:2008/08/25(しらすさぶろう)